「怒ってねぇよ」 そう一言だけ呟きながら、噛まれて流血している太股を消毒してくれる。 「……さっきのお客様は?」 消毒されている傷口がズキズキ痛んでいても、私には気にはならなかった。 その痛みよりも、胸がドキドキしていて体がまるで龍也さんに反応するかの様に熱に刈られていたから。 「…ああ。気にすんな。もう来ないだろーな」 フッと微かに笑うと少し大きめの絆創膏を傷口に貼ってくれる。