遊女と経営者の恋愛事情


過去に縛られちゃいけない…。


それに…裏経営者に告白紛いな事をされても、何も感じなかった…。





「行かなくてよかったのか?」


龍也さんが部屋へ戻って来ると、真っ先に私を見つめて口を開いた。


「…いいの。私がここで働きたいから。断っただけだよ」


「…アイツ、本当はいい奴だから……過去に結衣に手を上げてたのは確かだが…ずっと悔やんでたみたいだ…」


「……そっか。私自身が彼を拒絶してしまってたんだね」


「……アイツんとこ、行きたくなったら、いつでも言えよ」


私はただただ龍也さんを見ている事しか、出来ずにいた…。