遊女と経営者の恋愛事情


「………でも…」


「取り敢えず…このままここへ置いておく訳には行かない……結衣…俺の所来るよな?」


裏経営者は私の手首を掴んでは微笑む。
その微笑みはどこか寂しげで…。
その表情からは…彼と私の切ない過去が微かに浮かび上がった。


「…無理強いはすんな。決めるのは結衣だ」


決めるのは私…?
この店に残るのか……それとも…。
この人の所へ行くのか…?


それは…考えなくても答えは決まってる。