「……そう…だったんだ…」


そっと私から体を離し、私をじっと見つめる龍也さん…。


「…アイツが…もし……寄りを戻したいと言ったら……どうする?」


「……それは」


「……………」


「…も、戻す訳ないよ。私はこの仕事を辞めるつもりないもん。私にはもう…彼氏はいらないから…」


「……そうか」


龍也さんはソファから立ち上がると
私を見下ろして微笑む。


「…明日から、客の前へ出るのを許可する」


それは思ってもみない言葉だった。