「…呼んで来ますね」 振り返り階段を上がろうとした矢先 龍也さんが血相を変えて階段を下りて来た。 「……連絡ぐらいしてから来い」 「…悪かった。近くを通りがかったら」 誰なんだろ、この人…。 龍也さんの友達? にしては……空気が重たいし…。 「…前に話した事あったろ?この屋敷を始めた経営者だ」 龍也さんはそう言うと、二人で二階へと上がって行く。