胸にもやもやを抱えたまま 私はただひたすら家事をして行く。 最後の仕上げに一階にあるホールを掃除していたら 玄関扉がゆっくりと開いた。 「…こんにちは」 私は取り敢えず挨拶をした。 目の前に立っているのは短髪の黒髪に、ほっそりとした爽やかな匂いを漂わせる男の人だった。 その男の人は私を見た途端、足を止めて立ち尽くし、じっと私を見つめてる。 「……あ、あの……何か?」 「…あ…い、嫌。龍也に用があって」 何か変な人…。