そう言い放ち、私の腕を掴みながら勢い良く歩いていく


「ちょっと名嘉間さん、速いって!あっ!」


『カァン』


ヤバい!


私は咄嗟に名嘉間さんの手を振り払った


「どうした?何かあった?」


「ヒールが…」


「ヒールがどうした?」


そう言いながら、覗き込む名嘉間さんが私の足元をみる


「仕方ない。靴脱ぎ!とってやるから」


マンホールの隙間に入ったヒールを取るため、靴を脱がされそうになる


「大丈夫!自分で脱げるし」


可愛くない私が表面化する


「いいから。気にしない」


そう言いながら、名嘉間さんにパンプスを脱がされ、ヒールの救出をしてもらう


「ごめんなさい。こんなことまでしてもらって…」