「佐倉柚月さん。そんな綺麗な顔を歪めないで。私は、名嘉間大樹。美優の幼馴染みだ」


キザな人間や!


さぶいぼ立つわ!


気色悪い!


顔なんか歪めてないし!


「柚月ちゃん、俺のこと興味無いって思ってるよね?全部顔に出てるよ(笑)」


私の考え読まれてる?


しかも、めっちゃ軽っ


だから、興味もないし、関わりたくもない


こんな時には逃げるに限る


「ちょっとトイレ行ってくる…」


急に男の顔が険しくなる


そして、一歩距離を詰められる


「ねぇ、柚月ちゃん、逃げようとなんて考えてる?逃げ切れないと思うけど?」


ギクッ


またしても、私の考え読まれてる?


負けへんもん!


キッっと男を睨みつけながら…


「あんたに、柚月ちゃん、言われる筋合いないわ!ついでに…」


「おっ、そんな顔も良いね!綺麗な子に睨まれるのも悪くない。ついでに、アンタじゃなくて、大樹。呼んでみな」


話しを逸らされ、腹が立った


話し挟むなや!


絶対呼んでやるかぁ