とはいえ、俺は内心若干安堵もしていた。

案じていた仲間の無事。

たった一人とはいえ、それが確認できたのだ。

他の連中も、無事でいればいい。

そう願わずにはいられない。

しかし…。




弱肉強食。

戦国の歴史は、俺達伊賀隠密に苛烈な運命を辿らせる事となる。