誰も近づけるなと蘭丸に指示した。

だというのに、あの蘭丸を倒してここに辿り着いたというのか?

わしは振り向く。

そこに立っていたのは。

「久方ぶりだな…織田上総介信長」

藍染の装束姿の、一人の隠密だった。