「やったぁ~僕はついに手に入れたんだ~!」

夢にまで見た、自分の携帯…

「誰に電話しようかなぁ~」

「誰とお話しようかなぁ~」

僕は皆に携帯を見せてまわった

「ほぉ~良かったじゃないかぁ~」

裏山に住んでる【しろオジサン】も喜んでくれたし

「まぁ~これからは【こう】とも連絡が取り合えるわね!」

近所に住んでる【ココアさん】にも

「やっぱり犬に携帯は必需品だよな!」

友達の【ジョン】にも見せた

そんなウキウキ・ワクワクな夜に【こう】は、スッカリ時が経つのを忘れていた…

「♪~次は誰に会いに行こう~」

相変わらず上機嫌な【こう】
そこに…

「【こう】!今何時だと思ってるの!もうスグ皆が起きる時間よ!」

誰かが声をかけてきた

「あっ【こめ姉サン】えっ、もうそんな時間なの?」

我にかえり、辺りを見ると…少し明るくなっている

「わぁ~大変だぁ~!!早く帰らないと!」

「まったく…嬉しいのは分かるけど、時間は守らないと駄目じゃないの!」

「ごめんなさい…」

「まぁ良いわ、早く家に帰りましょう!」

そう言うと、2匹は慌てて走り出した