「いらっしゃいませ~」

お店に入ると、そこには夢にまで見たアレが並んでいる

「わぁ~」

「おや珍しい、お客サンだねぇ~」

お店の奥からオバサンが出てきて来た

「オバサン、僕もついに持てるんだよ!姉サンが持ってるの見て、僕もずっと欲しかったんだぁ~!」

「そうか~【こめサン】がココを訪ねに来てから、ずいぶん経つものね」

「だから今度は僕の番!」

「で、お代は何を持って来たんだい?」

「ジャーキーだよ!ママにオヤツで貰ったのを我慢して隠しておいたんだぁ~」

そういうと、僕は右手に持っていたジャーキー3本を差し出した

「ジャーキーか、まぁ良い…じゃあその左手の2本も合わせて5本なら良いよ。」

予想外の答えに僕はビックリ

「えぇ~!何で知ってるの!」

「そんなの匂いで分かるさ、犬は嗅覚がするどいんだ…この匂いはジャーキー5本の匂いだよ」

オバサンは、得意気に説明した

「チェッ…明日のオヤツにしようと思ってたのになぁ~」

見つかってしまったものは仕方がない…

「はい、ジャーキー5本」

渋々、オバサンにお代を払う

「よし、じゃあ大事に使うんだよ」

そして僕は、代わりに小さな携帯を手に入れた…