「ごめんね!待った?」
約束の時間より少し遅れて待ち合わせ場所に着くと、2人は既に待っていた。
やっぱりこうやって並んで見ると兄弟だなぁって感じる。
ちょっと服装は違う。
2人とも基本カジュアルなんだけど、先輩はしっかり着こなしてる感じで、尚哉くんは着崩してる感じ。
でもそれぞれに似合っててカッコいい。周りの女の子たちからの視線を集めてる……
お兄ちゃんは仮にも死んだ人間なので帽子を目深に被ってるんだけど、もともと人を引き付ける魅力のあったお兄ちゃん。
3人合わさるとますます目立つ。
なんか居辛いんですけど……
「2人ともさ、いっぱい声かけられたりしなかった?」
「まぁな。っつーかマジうざい!知らない人間と一緒に遊んだって、楽しくも何ともない」
何とも尚哉くんらしい答え。
先輩は横で苦笑いしてる。
この2人って最近仲良いのかな?
別々にメールしてたりはしたけど、2人一緒ってあの公園以来かも……
「いーからさっさと行こうぜ」
「そうだな。唯、お前ら、行くぞ」
お兄ちゃんが移動を促し、それに先輩が同意する。私と尚哉くんは頷いて歩き出した。
「今日はめいいっぱい遊ぶぞー!!」
「前はせっかくのデートを誰かさんに邪魔されたからね。今日はゆっくり遊べたらいいけど」
そうポツリと先輩が……
先輩を見ると笑いながらお兄ちゃんを見てる。
何の事だか解らないお兄ちゃんだけど、自分に向けられた敵意だと判断したのかちょっと睨み返してる……
遊園地……楽しめる……?
