お兄ちゃんは悪魔サマ

 


「尚哉くんはさ、何でハンターをしようと思ったの?」

「別に自分の意思じゃないんだよなぁ〜。ハンターにも階級があるけど、悪魔と違うのは、個々じゃなくって家系ごとにランク分けされてるとこ。今の御堂でまともに悪魔捕まえられるの、俺だけ。だから強制」



尚哉くんはめんどくせぇと溜め息をついた。




「辞めたいとか思う事は?」

「ん〜あんま深く考えた事ない。ガキの頃から当たり前だったし、小遣いたっぷり貰えるし」

「そっか……」



悪魔を捕まえた報酬で、お金とか入ってくるのかな……?




「そうだっ!!尚哉くん、何で私のお兄ちゃんの事知ってるの?」

「ああ〜それはな……。怒らずに聞けよ?」

「……?」

「少し前に、あんたの兄ちゃんを狩り損ねた」

「…………」



ちょっと前って……あの廃墟でお兄ちゃんが血塗れになってた……

私は、思わず尚哉くんを睨んでしまった。




「あ〜もう手は出さないから、そんな目で見ないでくれる?」



そう言った尚哉くんはちょっと寂しそうだった。

自分の意思で狩ってるんじゃないって言ってたもんね……






「解った……。でもどうして私の事を助けてくれたり、お兄ちゃんを見逃してくれるの?凄く嬉しいし助かるけど、尚哉くんにはメリットがないんじゃないの……?」

「俺のバカ兄貴のせい……かな」