それから少しして、私は家に向かってトボトボと歩き出した。
さっきのお兄ちゃん、ちょっと……怖かった……
私からキスしたんだから、私のせいなんだけど……
何ていうか、知らない男の人みたいで……
お兄ちゃんの事が好きなのに、いざその先となると怖いのかな?
自分の事なのによく解らない……
その日から、お兄ちゃんは帰って来なくなった。
昼間はつい空を見上げてしまったり、黒猫を見るとお兄ちゃんじゃないかと思って反応してしまう……
私が好きって言っちゃったから?
私が無理矢理キスしたから?
帰って来てないという事は、エネルギーはどうしてるの……?
お兄ちゃん…………
「唯!」
放課後、私を呼んだのは悠哉先輩だった。
「最近、元気ないみたいだけど大丈夫か?授業終わったら、いつの間にか帰っちゃってるし……」
そう言えば私、あの遊園地で突然帰ってから先輩とまともに話してない……
お兄ちゃんの事が好きって気付いたんだから、先輩と付き合っていく訳にはいかない。
「先輩、少し話しがあるんです」
「ん、いいよ。生徒会室行く?」
私は頷いて先輩の後について、生徒会室に向かった。
