お兄ちゃんは目を見開いて私を見た。それから少しはにかんだように笑った。
その顔は、赤くなってた……
「唯……お兄ちゃん悪魔だぞ?」
「知ってるもん」
「悪魔で変態だぞ?」
「生きてた時から変態じゃん」
お兄ちゃんは確かにって頷きながら、苦笑していた。
ねぇお兄ちゃん。
私はお兄ちゃんが好きって言ったんだよ?
お兄ちゃんは……?
からかわないで?
誤魔化さないで?
ちゃんと私を見て?
「そろそろ帰ろうか」
「……やだ」
「唯……」
お兄ちゃんは困ったような顔をしてる。
でもお兄ちゃんが悪いんだもん。何も言ってくれないから……
「じゃあキスしてくれたら帰る」
こう言ったらお兄ちゃんどうするかな?キスしてくれる……?
「唯、さっきも言っただろ?これ以上はダメだ……。お兄ちゃんは……っ」
もう言い訳は聞きたくなかった。
お兄ちゃんの言葉を遮るようにキスした。
お兄ちゃんの頭を両手で掴んで、押し付けるだけの拙いキス……
お兄ちゃんは私の肩を掴んで、ゆっくり離した。
「唯……止められなくなるって言わなかった?」
お兄ちゃんの瞳が鋭くなる。何か様子がおかしい……
「お兄ちゃ……!んぅっ!?」
話し出そうとした私の口は、お兄ちゃんによって塞がれた。
それは今までのどのキスよりも、乱暴だった……
