お兄ちゃんは悪魔サマ

 


「お兄ちゃん、私の事が嫌じゃないならどうしてやめようって言ったの……?」



沈黙を破ったのは私。

そんな曖昧な言い方されても、納得出来なかったから。




「エネルギーないと大変なんだよね?唯はお兄ちゃんの為なら大丈夫だって思ったのに……」

「それは……」



お兄ちゃんはまた黙り込んでしまった。

ちゃんと言ってくれなきゃ解んないよ、お兄ちゃん……


私の瞳から、また涙が溢れる。





「唯………っ……」

「……!?」



お兄ちゃんはいきなり私を抱き締めた。




「唯は大切な妹だ。何に代えても守ると決めた。俺の全てを賭けてでも……」

「お兄ちゃん……」

「でも、毎日エネルギーの為とはいえ唯にそういう事をして、だんだん歯止めがきかなくなりそうで怖いんだ」




お兄ちゃんは抱き締める力を更に強めて言葉を続けた。



「キスなんかしたら、それこそ止められなくなる……。俺が守ると決めたのに、俺が唯を傷つけてしまうかもしれない」



お兄ちゃんは少し、震えていた。

そんなお兄ちゃんを愛しいと思う気持ちが溢れてくる。



私はその想いを、自然と口にしていた……




「お兄ちゃん……好き……」