私は触れるだけのキスを続けていた。
「……っ…」
「お兄ちゃん!?」
ピクッとお兄ちゃんが動いて、思わず顔を離した。
次の瞬間、お兄ちゃんは私の頭を掴んで引き寄せた。
「んぅっ……ふぁ…っ…」
まるでパワーを吸い取られるかのように、お兄ちゃんは唇を貪る。
離れようとしても、もの凄い力で押さえつけられて息をするのもやっと。
「はぁっ……お…にぃちゃ……んっ…!」
何度も何度も角度を変えて繰り返されるキス。
気がつくとお兄ちゃんは……私の服を脱がし始めてる!?
「んぅー!!」
いつもならパンチやキックをお見舞いしてるのに、今日は力が入らない。それにお兄ちゃん怪我してるし……
そんな事を考えてるうちに、お兄ちゃんの手は私の胸を捕らえた。
「やだっ……!!」
「陵、そこまでです」
私はいつの間にかイグルスさんに抱え上げられてた。
「……あれ?ここどこだ?」
お兄ちゃんは現状が把握出来てないみたいで、周りを見回す。
「ハンターに刺されて、消えかけてたんですよ」
「っ……そうだ!!あいつ……!」
お兄ちゃんは悔しそうに唇を噛み締めていた。
お兄ちゃん助かったんだ……
良かったぁ……
安心した私は体の力が抜けていき、そのまま意識が途切れた……
