お兄ちゃんは悪魔サマ





…………俺は固まった。

いきなり見知らぬ女の子からキスされる理由とは?



その時、微かにハンターの俺が反応した。これは……

なすがままだった俺は次の瞬間、反射的に彼女の腕を掴んだ。




「痛っ」

「……捕まえた」

「え……?」



彼女は何が何だか解らないという顔をしていた。まぁそれは俺も同じだった訳で、お互い様。




「俺はハンター。君は悪魔だよね?この意味が解る?」



みるみるうちに彼女の顔が青ざめていくのが見て取れた。
小さな体が小刻みに震え出す。




「あの、ハンターって……」

「そう。悪魔を捕まえるハンター」

「私、捕まるんですか……?」

「交換条件がある」



最初は適当に痛めつけて従わせようと思っていたけど、相手が女の子だし、さすがにそんな気は起きなかった。




「交換条件……?」

「ああ。ちょっと協力して欲しいんだ。目的が達成できたらすぐに解放してやる」

「目的?変なことじゃない?」

「変な事?」

「か、体……とか///」

「ばっ、お前何考えてんだよ!!俺はそんな男じゃねぇ!」



ったく勘弁してほしい……

そんな事の為に悪魔捕まえるほど飢えてねーっつーの。


それにしても、よく1ヶ月も捕まらずに済んだな。

それ程までに彼女の力は弱々しいものだった。
いや、誰も見つけられなかっただけなのかも……




「まぁいいや、返事は?」

「……解りました」




よし、これでまずは唯の残りの時間を把握しないと……!