お兄ちゃんは悪魔サマ




「えっと……どこだここ?」



じいちゃんとこでメモした住所を頼りに、その周辺を探してみたものの気のカケラすら掴めず八方塞がり。


とりあえず辺りを適当に歩きながら注意を払っていた。

そしたら、いつの間にか自分のいる場所が解らなくなっちまった。
情けねぇ……


携帯で時間を確認すると既に夕方。
腹減ったぁ~そういや昼飯も食ってなかった……

ちょうど目に入ったコンビニでパンと飲み物を買って、近くにあった小さな公園のベンチに腰を下ろす。




「ふぅ……こんなんでちゃんと探せるのかな。まったく手がかりさえないなんて、どんだけ弱いんだよ……」



俺は1人ブツブツ文句を言いながらパンを放り込む。

一度唯に連絡を取ろうと携帯のメールを打ち始めた時だった。




「あの……」

「え?」



突如声がして顔を上げると、俺と同い年くらいの女の子が立っていた。




「何か……?」

「あ、ちょっと道に迷ってしまって……教えて頂けませんか?」

「あ、ごめん。俺も迷ってる最中でさ」

「……この辺りの人じゃないんですか?」

「全然。ここがどこだかさっぱり」



そう言った途端、何故か俺にガバッと抱きついてきた女の子……


はぁ!?ちょっ……なんだこの状況??

俺が状況を理解出来ずにいると、その子は話を続けて来た。




「ちょうど良かった!!ちょっとだけ失礼しますね」




そう言ってニコッと笑った顔が可愛らしくて見惚れてしまった瞬間、唇に柔らかな感触が……

…………

………………はぁぁっっ!?