お兄ちゃんは悪魔サマ



「弱そうな悪魔じゃと?尚哉らしくないのぅ」

「今回は特別。事情があってさ……なるべく力の差があるヤツがいいんだ」



力の差があればある程、相手を従わせやすくなる。

短時間で絶対的な力の差を見せつけてやる……




「まぁ尚哉の頼みじゃ。今回は協力しようかの」

「さっすがじいちゃん!!」



じいちゃんは立ち上がると座敷の更に奥、4畳ほどの小さな部屋に入って行く。

薄暗い部屋の真ん中には、正方形の大きなパネルが置いてある。


腰より少し高めの台に設置されていて、立ったまま操作しやすい高さだ。



じいちゃんはパネルを起動し、認証を行う。

認証は指紋とかパスワードじゃなくて【気】だ。指紋と同じで誰1人として同じ気は存在しない。


パネルに世界地図が浮かび上がった。場所を特定していくと、この辺りの拡大図が表示される。



点々と浮かぶ紫色の光……

そう……悪魔の居場所だ。




「じいちゃん、この辺りの中だとどう?」



実は俺には光は見えても、強さまでは把握出来ない。

これは操作する者にしか解らないシステムになっている。






「こやつ……じゃな。生まれて1ヶ月弱、まだ悪魔の生活に慣れるかどうかの頃じゃ」






俺は、じいちゃんが指し示す光を凝視した……