お兄ちゃんは悪魔サマ




俺が向かったのはじいちゃん家。じいちゃんは、昔から何かと俺には甘かった。

両親に頼むと、何かと後がめんどくさそうだし。



電車を乗り継いで2時間。駅から走って15分。
自然溢れる田舎へとやって来た。

家の前の道から見える縁側にじいちゃんはいた。




「じーちゃん!!」

「尚哉か。いきなりどうした?」



じいちゃんは驚く様子もなくパチ、パチと碁石の小気味良い音を響かせていた。




「じーちゃんも好きだね、碁」

「仕事もハンターも辞めてしまった今、楽しみはこれくらいじゃからな。1局打っていくか?」

「ん〜そうしたいのは山々なんだけど、今日はちょっと頼みがあってさ。……時間があまりないかもしれないんだ」



正月や盆なんかに来ると、いつも相手をさせられる。

親父も兄貴も打てないからな。まぁ、それでお小遣いたくさん貰ったりもしたけど……

って、んな暇なかった!!





「あのさ、最近生まれた悪魔でさ、弱そうヤツ教えてくれない?」






悪魔はいろんな場所にいて、日々生まれては消える……

俺にはその動きは解らない。ハンターとしては一流(自称)でも、所詮まだ中坊だし。


俺はそれを知る為にここに来た。ちょちょいと捕まえて利用する為に……