「そうだ!新しい悪魔の話なんだけど。唯は気をつけた方がいい」
「私……?どういう事?」
気をつける……?
会った事すらないのに……?
「アイツ、俺が今までに会ったことのないタイプだった。唯と陵の事も知ってるみたいだったし……」
「私の事を知ってるの!?どんな人?」
「身長は高め。髪も長め。顔は……ちょっとイイ男?ん〜そんな感じ?」
どんな感じよ!!と突っ込みたくなったけど、一応ケガ人だし止めておいた。
それにしても、さっっっぱり解らないんですけど……
先輩も隣で苦笑している。
「あ、そうだ。唯と兄貴の学校に居た」
「「ええっ!?」」
ってか先にそれ言おうよ……
尚哉くんて意外と天然?
「尚哉、うちの学校って言ったよな。生徒?先生?」
「いや、それはわかんね。別に制服もスーツも着てなかったし、たまたまあの学校にいたのかもしんないし。まぁ見た目的には、生徒には見えなかったけどな」
「そうか……」
先輩は腕組みをしながら、ちょっと考え込んでしまった。
新しい悪魔……イグルスさんなら知ってるかな?
今日帰ったら、お兄ちゃんに聞いてみよう。
