そんな中、ある事件が起きた。


私は塾にいくため、多少のおしゃれもしつつ、身支度をしていた。



♪♪♪~


―着信 利奈子―


「はい…どしたの?」



「まりーっ

先生が好きってお母さんにバレて
塾へらさなきゃいけないかも…」


「えっ…!もうすぐ受験なのに?」

「うん…。なんだかすごい怒られちゃって…」

「そうなんだ…。いつ?」

「今月はもうお金払ってるから、来月からかな」

「そっか…。先生には言うの?」

「うん。
週一でしか先生に会えないとか無理だよー」

利奈子はそういって電話口で泣き出してしまった。

「利奈子、利奈子っ
あとは今日の塾で聞くからさ、早めに塾きて?」


「ぐすっ、うん、わかった」



そういって電話を切り、私はすぐに塾へ向かった。