ボーリング大会当日。






「真理ー」


ボーリング大会は、近所のボーリング場に現地集合とのことだったので、私は利奈子と待ち合わせをして行くことにした。


「まった?」

「ううん。行く?」

「うん!」


自転車に乗って出発。


しばらくして、利奈子が声をあげた。


「中原先生!」


えっ、と私が利奈子のみる方をみると、
中原先生が車の中から手を振っていた。



「やーっ。朝から中原先生に会うなんて」

「何言ってんのー。また今から一緒にボーリングするのに」

すっかり恋する乙女になってしまった利奈子を見て可愛いなあと思いつつ、自転車を走らせた。


「ねぇ、ほんとにこっちであってんの?」


なかなか着かないことを不思議に思った利奈子が私に聞く。

利奈子としゃべりながら自転車を走らせていた私は道を間違っていたことに気づく。

「間違えたかも…」

「もーっ!しっかりしてよっ」

「ごめんごめん!てか、時間!!!」


ヤバいーっと二人で叫んで大急ぎでボーリング場へ。


やっと着いた頃には集合時間を少し過ぎていた。