「よっ、沖田。ちゃんと課題やってきたかぁ?」


「あ、先生久しぶり!当たり前じゃん。ばっちりやってきたよ!」



久々に見た沖田は、少し美人度が増したように感じた。


気のせいだろうか…。


何というか前よりもっと、笑顔が輝いてみえる…。



「先生、海とかいった?」


「行ってねーよ、先生は忙しいの。」


「そうだよね~。私行ったよ。ほら。」



沖田は肘まで折り返していたシャツを、肩までまくりあげて、少し焼けた二の腕を俺に見せた。



くそ…そんな無防備に二の腕なんか見せるなよ。


ドキドキしちまうだろ。



「おうおう、いい焼けっぷりだな。」


「先生は、それ地黒でしょ?」



ニヤっと笑った可愛い沖田のデコに、軽くデコピンをした。



ちょっと怒る。



でもその怒った顔が、余計に俺を惹きつける。



新学期が始まってすぐに、沖田への気持ちが膨れ上がる。



だけど、これを抑える事はできない。



いや、もう抑えることはやめる。



角の言っていた沖田が想いを寄せる男なんかより、沖田のそばにいてやれるのは・・・・俺だ。