「先生の方こそ。モテるって聞きましたよ~?」


「生徒にモテてもなぁ…」


「禁断の恋とか?」


「お前なぁ…」



沖田はカフェオレを全部飲み干すと、笑顔で教官室を出ていった。


俺はしばらく、甘いカフェオレの香りの残る部屋で目を閉じていた。



「…禁断の恋ね…。」



生徒と恋愛…



「ないな…。」



俺はタバコを一本吸いながら、校庭でサッカーをする生徒達を眺めた。





ーーーこの時は、思ってもみなかった。



俺に…切ない恋が待ってたなんて・・・