振り向くと、朝からキュンとするような笑顔の沖田。



「先生、おはよ~。」


「おぅ、おはよ沖田。寝不足大丈夫か?」


「はい。あの後ぐっすりでしたから♪」


「そりゃよかった。」


「エヘヘ。。あ、先生これ…」



ちょっと照れ笑いした沖田がそう言って差し出したのは…



「あ~、そうだったな。」



そうだ…昨日の夜、薄着の沖田にジャージの上着貸したんだった。


俺は、綺麗にたたまれたそのジャージを受け取る。


ふわっと…昨日は確か酒くさかったはずなのに、沖田の甘いシャンプーの香りがした気がした…。


思わずドキッ・・・



ジャージを渡すとまた、石川や山口、あと角の元へ走っていった沖田。


その後ろ姿を、少し騒いでる胸を押さえて、見送った。



あとちょっとの辛抱だぞ…俺。


頑張れ。