俺の席から、3つ前の席に沖田はいる。



ザワザワした車内で、沖田の笑い声は通る。



キャハハッという可愛い笑い声。。


時々、前の角の頭をぺしぺし叩いたり。



そんな沖田を見ていると、つい手を伸ばして触れたくなってしまう…。



でも、届かない。


届きそうで…届かないところにいる沖田は…俺にとって、身近な生徒で・・・


・・・遠い、女・・・。



だから…俺は好きな気持ちだけが膨らんで、距離を…縮めることができない。



目的地につくまでの間、俺の頭の中は…教師の俺30%、ただの男の俺70%…



教師の俺が負けてどーする!!



いやいや、俺も男だ…好きなヤツがすぐ近くにいるんだ…考えてしまうのが当たり前だ。



…頭のなかで2人の俺が格闘中…。。