俺は一番後ろの自分の席に戻る時、右の通路側の席に座る沖田と目があった。
う゛…可愛い。。
今日の沖田は頭のてっぺんにふんわりしたおだんごの髪型をしてる。
いつも下ろしてるから…なんか可愛い。
「先生、レモン味の飴ありますよ!いりますか?」
そうニコッと笑って言った沖田は、俺の前に飴の袋をひとつ差し出した。
「レモン?いるいる。サンキュー!」
レモン味って聞いて、思わず迷うことなく受け取る。
あの日、教官室で沖田とレモンウォーターを半分こして飲んだ時から、レモン味が前より好きになってしまった。
沖田が…レモンウォーター好きっつったからさ…。。
レモン味が好きとかじゃないのに…。
単純だな…俺って。
「車酔いするなよ~。」
そんな事言って、さりげなく沖田のおだんごヘアーをツンッとした。
やべ。何してんだよ俺。
いつもと髪型が違うだけで、沖田があまりにも可愛くみえて…思わず。。
乱れる~とか言って怒る沖田から、俺はそそくさと自分の席に戻った。