それから俺は部活がない放課後は、教室へと足を向けた。


夕日の赤に変わる前の、紫色に染まる教室には、いつも…沖田の姿があった。


沖田は俺が受け持つサッカー部のマネージャーをしている。


部員達も、デレデレしながらだが、確実にやる気はupしている…。。


いつも笑顔で、元気いっぱいの沖田…


でも、今俺が見つめる先にいる沖田は…


寂しそうな、どこか…遠くを惜しむような表情で…ほろりと涙を流している。。



どうしてだ…、どうしてそんな顔してるんだ…?



その表情を見るたびに、俺は放っておけなくなる。。



――――ガラッ……



俺はついに、その教室のドアを開けてしまった。