結婚式といっても、そんな堅苦しいものじゃなく立食パーティーという感じだった。
至る所に、懐かしい顔ぶれを見つけた。
大学で同じ学科だった奴、実習先が一緒だった奴・・・・
その中に、省吾の両親がいた。
「お久しぶりです、おじさんおばさん」
「あら、修二くん。久しぶりねぇ~、最近全然顔見ないから~。」
「どうだ、元気にしてたのか?」
「はい、何とかやってますよ。」
久しぶりにあった俺に、昔のように優しく話しかけてくれた。
そうだよな、俺と省吾の間で何があったかなんて知らないもんな、2人は。
「修…二?」
後ろから、まさかと驚いたように俺の名前を呼んだ人物。
振りかえる。
そこには・・・
「よぉ、久しぶり。綺麗だな…奈々」
「修二…。。…ありがとう。。」
純白のドレスを着た、親友の花嫁…。
俺を見て、泣き出してしまった。