その後のことは…今ではあまり覚えてないが…



俺は2人を置いて、部屋を出た。


しばらくは、雪斗の家に転がりこんだ。



「まぁ、好きなだけいろよ。…そのかわり、夜襲っても文句なしだぞ。」



そんな雪斗に、意気消沈していた俺は…少し救われた。



しばらくして、冷静にもどった俺は…2人と話すことにした。



奈々に電話をかける勇気がなかった…


仕方なく、省吾にかけた。


すると、省吾も…



「この前は悪かった…俺もちゃんと話さねえとって思ってた。。…奈々も。」



同じ心境だったことに…少し戸惑いつつも…俺は省吾に対して、少し見方が変わっていた。



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省吾と連絡をとってから3日後、俺は何故か落ち着きすぎるくらいの心持ちで…
あの家へ向かった。



「…いらっしゃい。入って…。」



ドアをあけた奈々は俺にそう言った。

その瞬間、俺のなかで完全に確信した。


それは奈々が俺に


“おかえり”

じゃなくて

“いらっしゃい”


だった事。。


俺はもうお前の心んなかには、帰れないんだな。