それは、懐かしい…少し小さめの文字。 好きだった女の字。 「・・・奈々。」 奈々の字だ。 忘れたはずの字。なのに、一目で分かった。 ………奈々の字だって。 封筒の中身…それは… 「…結婚御披露目パーティー…?」 俺は、金色で輝くその文字を見つめた。 新郎新婦の名前を見て、胸が締め付けられる。 新郎,高倉 省吾 新婦,稲森 奈々 かつての親友… そして、 かつて愛した女… しばらく招待状を握りしめながら、俺はソファーで俯いていた。