「そりゃよかったな。たくさん甘えとけよ~。」



俺は沖田のおだんご頭を気にしながら、ポンと撫でた。


塚本、これくらいいいだろ?



「先生は?夕飯?」



沖田は俺の買い物カゴを覗き込んだ。


すると、



「あ~先生、インスタントとかお弁当ばっかり。体に良くないよ?」


「はいはい。」



俺の気のない返事に沖田は、ニヤリとしながら…



「彼女に作ってもらったら?先生♪」



こいつ…悲しいこと言うなよ。。


これでも俺、まだお前の事好きなんだからな?



「いないから買ってんだろぉ~、心配なら沖田作りに来いよ~。」



おい、何流れでこんな事言ってんだよ。

いや、作りにきてほしいけど!!



「ダメ~。私は孝幸専属なんです~。
先生は頑張って、奥さん探してくださーい。」


「…へぇへぇ。」


「じゃあ、先生!また明日!」


「…おう、気をつけてな!」



買い物カゴを両手で抱えてレジに行ってしまった沖田の後ろ姿を見送った。