回収したテスト用紙を職員室に置いてから、二階の隅っこにある体育教官室へと向かった。



はぁ…


いかん。油断してるとため息をついてしまう。



はぁ…。。おっとっと。。



両頬をぺちぺちと叩きながら、教官室のドアを開けた。



そして俺の目に入ってきたもの…



「何やってんだお前ら。」



それは勝手に教官室のソファーとテーブルに弁当やらお菓子やらを広げている奴ら。



「何って、ランチタイムだよ?」



さも当たり前のように、ミニトマトを口に入れながら言ってのけた石川。


いや…見れば分かるっつの。



「お前ら、勝手にここで食うなよ。」



俺はそう言いながら、ソファーの横の机に腰掛けた。


すると、



「ごめんなさい先生、でも私達先生の元気がないから励ましてあげようって。」



しゅんっとした表情で、沖田が言った。


目を合わせると、俺の胸が苦しくなる。



「まあまあ、沢っちも座んなよ!こっち」



石川が自分達の座る前のソファーを指差した。


俺はフゥーッとひと息ついて、自分の売店で買った焼きそばパンを持って、そこに座った。