「お帰りなさいませ、ご主人様★」



俺は教室…いや、メイド喫茶に一歩足を踏み入れた途端に、面食らった。


俺をそう言って出迎えた生徒(メイド)は、



「石川ッ?」


「げっ!沢っち。。」



いつもの女王様な石川からは、想像もつかないふりっふりのメイド服に身を包んだ石川。


何か違和感ないし、こいつ。



「石川、お前明日からこっちの路線でいけば?」


「嫌。こういうのは性に合わないの。今日は特別よ!」


「ツンデレだなぁ~」


「フン、沢っちどうすんの!指名する?誰か。」



腰に手を置いて、いかにも偉そうに聞いてくる石川。


ツンデレメイドだ…。


そういや、特別指名できるんだったな。


指名か…。


悩んでるようにしてたが、一瞬で決まってた。



「暇な子。」


「暇な子なんていませーん。」


「じゃあ…沖田とか?」


「じゃあ?(怒)」



その愛くるしい姿でガン飛ばすなよ…。



「沖田でお願いします。」


「かしこまりましたぁ~。」