「…んっ…あ…。」

ベットの中で激しく波を打つ私

…今日もまた…



「はい、マイちゃん。」

目の前にいる中年の男が私に金を渡す


「マイちゃん、また僕と相手してよ。」

何も言わず金を受け取り乱れた制服をなおす


「マイちゃん、また会えるの楽しみにしてる。」

その男は不敵に笑う


たしか杉並だっけ?
そんなような名字だったような…?

私は何度も知らない人に抱かれている

そして『マイ』って名前なんて嘘−…。


ホントの名前は『杏奈』
『マイ』は、ベットの上だけの名前



「…5万円か…。」

右手に金を持ちホテルから出る

別に金が欲しいからとかじゃない


…また今日も…





−…汚れてく。
奥深く誰も触れない



深く深く…
自分だけの世界へ


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