【詩集】君が好き。


「コレ、あげる」と言った

彼の手には
天使のキーホルダー


戸惑うアタシを残し

彼はさっさと
帰ってしまった



戸惑いながらも
彼の願いが気になって


アタシは
ビンの蓋を開けて

紙を取り出す



読んでアタシは
涙が出てきたけど


同時に笑顔にもなった


その紙には

『彼女になって
  くれますように』

という内容で
電話番号とアドレスが


なんだか先輩らしい


天使に願いを
込めながら


伝えにくるのは
自分なんだね



天使に願いを

君に想いを


天使は応援して
くれるだけ


自分で歩かなきゃ
進まない



ケータイを手に
アタシも
一歩踏み出そう


先輩が
ウンザリするくらい

彼への想いを伝えよう