自分で自分をいい女だと認めるくらいだ。
変に謙虚する女よりも真っ直ぐ正直な彼女。
思い起こせば彼女の言葉はいつも真っ直ぐだった。
「それに……この先も、恋愛といえば嫌な女を思い出すなんて、おかしな話だわ」
美咲は人差し指をコチラにむけた。
「私たちの間に恋愛関係はなしっていう言葉……取り消してくれない?」
「は?」
「好きになったらそれは取り消すことができないと思わない?」
「はぁ……」
つまり?
「私がその嫌な思い出塗り替えてあげる」
「ん?」
「私と付き合ったら、絶対後悔させない」
うん……。
「……美咲って、俺のこと好きなの?」
言った途端美咲の顔が真っ赤に染まった。
「そんなの私に言わせるの?」
「美咲に聞かないと誰が答えてくれるんだよ」
というか、あれは告白だったのか?
美咲は俺のことが好きなのか?
「……わかれよ。ばか」
美咲はそれだけ言うと、俯いた。
「わかりにくいんだよ、お前は」
「そうかしら?私って結構分かりやすいと思うんだけど?」
「お前だけだよ、そう思ってるのは……」
「うるさいなぁ〜」
俺は、美咲の顔が綺麗だから付き合うんじゃない。
寂しがり屋で、強がりで、本当は泣き虫な美咲だから付き合うんだ。
釣り合ってない?
そんなもん、お互いがいいなら、他人の声なんて気にしない。
愛は生まれたよ。
自然と愛しいと思う気持ち、それが愛なんだ。


