自分が正直情けない。



認めよう。




俺は少し、美咲に会ってみたい。







愛嬌という言葉も、可愛げという言葉も美咲には似合わない言葉だった。






トゲトゲしくて生意気で。


だから会ってみたい。





美咲はどんな子なのか気になってしょうがない。


でも、会うということは、当然俺も顔を晒さなくてはいけないということで。







それは避けたかった。



特にカッコいいわけでもなく、普通にカッコいいわけでもなく、


中の中。

普通。




平均的な俺の顔なんて見せたくなかった。









「♪♪♪〜」


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from:美咲
subject:
main:私に会いたくないの?

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「……」


追い討ちをかけるような、この女王様のような言い方。





「……会ってみてーよ」


でも、会っても、俺を見たらきっと……もうメールをしようとも思わないだろ??





「……はぁ」


声にならない溜息を1つついた。





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from:翔
subject:
main:考えとく

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それだけ送り携帯の電源を切った。


どうせ、誰からもこないだろう。


ベッドの上で仰向けになり真っ白な天井を眺めていた。