「お嬢さん…明日の春祭りで最後です。私達一座は次の町へ行かなければなりません」


「いやです!ずっと私の側にいてください」


「お嬢さん…旅芸人は名前のとおり、旅をしながら芸をします…一ヵ所に長く留まることは出来ません」


「どうしても…行くのですか?」


「はい…いつか一流の旅芸人になって、皆様に楽しんでもらいたいのです」


「わかりました…では…コレを」


お姫様は小判を数枚、旅芸人に手渡しました