君の僕



私の彼氏。


仲間思いで
知り合いの為なら相手を
半殺しにするのなんて当たり前。

だからか、
「先輩!!!」って彩斗を慕う奴は多かった。


だけど、それは
自分の領域に入れない相手だから。

…私には、違ったもん


誰よりも乱暴で

誰よりも残酷で

誰よりも怖い人。


でも、
誰よりも孤独で寂しい人。



ブリーチし過ぎて、白に近い金髪。
それに黒のメッシュ。
「しまうま意識なの?」
そう聞いたら、怒られた。

整えられた細い眉。

光を求めない鋭い目。

憎いくらい高い鼻。

男らしく、薄い唇。
…その口でよく、文句ばっか言ってたね


怒ってばっかの彩斗。

でもね?
たまに言ってくれる「好き」って言葉が
彩斗の言葉で聞けたから死ぬ程嬉しかった。



今、もし彼女が居るなら

今度はしっかり大切にしてあげてね?


「余計なお世話だ」なんて、言わないで…さ。