『好きだ』


「あ…三上くん…」


大好きな切れ長の瞳に見つめられて、わたしの緊張は最大限にまで高まる。


気付いたときには、骨張った大きい手によって、まんまと彼のエリア内に迷い込んでしまっていた。


『もう我慢の限界なんだ』


服ごしでも心臓の音が伝わってしまうくらい、密着した二人…


「だ…だめだよ…そんな…わたし達、まだ…」


整った顔がすぐ側にあって、甘い息遣いがくすぐったい。


赤くなった顔を背けようと試みたものの、そっと顎を持たれてますます視線が絡まる。


『君が、ほしい』


ストレートな口説き文句と共に徐々にその唇が…―――