「イッ・・・・・・タァアアイ。」
「大丈夫?」
「百理、痛くないって言ったじゃん」
「そんなところ開けるからだよ」
ユリ子の耳をみて、水城は顔をしかめた。
考えただけで痛々しい。
「だって、「彼と同じところに付けたかったんだもん、でしょ?」
セリフを先に言われてユリ子はムッとする。
「いいなあ。ラブラブじゃん」
「そんなことないよ、」
「あ!バスきた」
駅前のレストランでパフェを食べた。
雑貨屋さんで、かわいいストラップも買った(しかもおそろい!)。
そして、ピアッサーを買ってトイレで開けた。
あまりの痛さに声が出なかった。
今もまだ痛い。
バスはふたりを乗せて、学校に向かう。
不思議と寂しくなかった。
友だちはきっと明日も明後日も会えるから。
だからだと思う。