ユリ子は断ったが押しに押されて、
朝ごはんをご馳走になり、
終盤にカフェオレを飲んだ。
まったりとした時間。
8時だった。
「つまり、おばさんが佐瀬さんのお母さんに電話すればいいのね!」
「はい」
水城の母が至ってやる気満々でユリ子は助かる反面、戸惑っていた。
「昨晩はどうしてたの?」
「お母さん、そうゆうのは察してよ!」
水城が母をにらむ。
年頃の反応に笑う母。
「はいはい。百理の友だちだもの、信頼はしてますよ」
ユリ子はこう言う親子関係を羨ましく思った。
「電話、そろそろしましょうか。昨晩は遅くなって電話しなかったことにするわ。いいわね?」
「はい。ありがとうございます」

