お嬢様とヤンキー



「まあ!面白そうですわ!」

一通り説明が終わると、ユリ子は叫んだ。

ユリ子に手を組んで、瞳をうるうるさせて見つめられる蓮山。


───コイツ。わざとか?



可愛すぎ。

キスされたいのか?





蓮山は顔を覗かせるユリ子を垣間見る。


上目づかいで、じっと見つめるユリ子。




───もう。ガマンできない。

「きゃっ」


ユリ子の両肩を蓮山は両手でがっしりと掴んだ。







ユリ子の向こうに、

にんまりと笑ってこちらをみている弘人と目が合った。