お嬢様とヤンキー




ユリ子は頭に手を回して押さえつけられて、

身動きが取れない。


───お仕置き


蓮山は無言のまま、ユリ子を見つめる。

ユリ子はぎゅっと目を瞑った。



すこしずつ、すこしずつ

感覚で、蓮山が近づいてくるのを感じる。






















ドンドンドン!!!


激しくドアを叩く音。


「誰!?」

ユリ子は叫んだ。

血の気が引くような嫌な気がした。