ユリ子は頭に手を回して押さえつけられて、 身動きが取れない。 ───お仕置き 蓮山は無言のまま、ユリ子を見つめる。 ユリ子はぎゅっと目を瞑った。 すこしずつ、すこしずつ 感覚で、蓮山が近づいてくるのを感じる。 5 4 3 2 ・ ・ ・ ドンドンドン!!! 激しくドアを叩く音。 「誰!?」 ユリ子は叫んだ。 血の気が引くような嫌な気がした。