あたしだって、最初から分かってるよ、高校生があんな場所でバイトしちゃいけないことくらい。
「喧嘩の理由は……」
ドキッ。
……聞かないでおくわ、あんた達二人の問題だろぅからね」
フゥゥゥ。
「さてと、こんな時間だ。もう聞くこともないから母さん帰って寝るわ」
「服部さん、私から言ってもいいんですか?言うために、来たんじゃないんですか?」
え?
この先生は、まだ何か知ってるの?
「……樹理」
母さんは、あたしを見つめて、周りに人がいないことを確かめてから小声で言った。
「丈夫な子供を産ませてやりな」
母さんは、そのまま車で家に帰って行った。
「かあ……さん?」
いいの?
ホントに、いいの?
瞳がばぁっっと熱くなった。
「嬉しいかい?」
若月先生が野暮なことを聞く。
「うん。うん。うん」
あたしは、頷きながら答える。
「じゃあ、行きましょうか」
「どこに?」
「会いたくないのかい?」
恭平の所だっ!
「でも、恭平は会いたくないって言ってるんでしょ?」
「ん?今の樹理ちゃんになら会いたいよ」
あたし達は、喫茶店を出て、若月先生の車に乗った。
「そういえば、若月先生ここに来るの早かったね」
「ああ、コンビニに用事があったので、その時に電話したんですよ。まさか、樹理ちゃんがこんなに近くの喫茶店を指定してくるとは思わなかったけど」
「ここの喫茶店好きなの。もぅ恥ずかしくて来れないけど」
母さんとあんなに大声出したんだもん。
「なに言ってるんだい。記念の店になっただろ?」
そーか。
そーいう見方もできる。
若月先生は、前向きに考える人なんだ。
車は、ニコニコ産婦人科病院の前を通り過ぎた。
「どこに行くの?」
「裏の駐車場にね」
車は、若月先生の駐車場に着いた。
「さ、行こうか」
車から降りると、あたし達は深夜専用の出入口に向かった。
「静かに入って、寝ている人もいるからね」
「若月先生?恭平は病院にいるの?」
「そうだよ。入院してる」
入院?
「喧嘩の理由は……」
ドキッ。
……聞かないでおくわ、あんた達二人の問題だろぅからね」
フゥゥゥ。
「さてと、こんな時間だ。もう聞くこともないから母さん帰って寝るわ」
「服部さん、私から言ってもいいんですか?言うために、来たんじゃないんですか?」
え?
この先生は、まだ何か知ってるの?
「……樹理」
母さんは、あたしを見つめて、周りに人がいないことを確かめてから小声で言った。
「丈夫な子供を産ませてやりな」
母さんは、そのまま車で家に帰って行った。
「かあ……さん?」
いいの?
ホントに、いいの?
瞳がばぁっっと熱くなった。
「嬉しいかい?」
若月先生が野暮なことを聞く。
「うん。うん。うん」
あたしは、頷きながら答える。
「じゃあ、行きましょうか」
「どこに?」
「会いたくないのかい?」
恭平の所だっ!
「でも、恭平は会いたくないって言ってるんでしょ?」
「ん?今の樹理ちゃんになら会いたいよ」
あたし達は、喫茶店を出て、若月先生の車に乗った。
「そういえば、若月先生ここに来るの早かったね」
「ああ、コンビニに用事があったので、その時に電話したんですよ。まさか、樹理ちゃんがこんなに近くの喫茶店を指定してくるとは思わなかったけど」
「ここの喫茶店好きなの。もぅ恥ずかしくて来れないけど」
母さんとあんなに大声出したんだもん。
「なに言ってるんだい。記念の店になっただろ?」
そーか。
そーいう見方もできる。
若月先生は、前向きに考える人なんだ。
車は、ニコニコ産婦人科病院の前を通り過ぎた。
「どこに行くの?」
「裏の駐車場にね」
車は、若月先生の駐車場に着いた。
「さ、行こうか」
車から降りると、あたし達は深夜専用の出入口に向かった。
「静かに入って、寝ている人もいるからね」
「若月先生?恭平は病院にいるの?」
「そうだよ。入院してる」
入院?

