キミとの時間





剣斗は有紗とハイタッチをしてから、去っていった



「何でわたしが行かないといけないんだろう」


「山口君、弥来のために歌うんだから行かないと行けないでしょ!」


「わたしのためって…、そんなのある訳ないじゃん…」



「…山口君の気持ちに気づいているなら分かるでしょ?」


「…」


「山口君の歌う姿を見たらきっと弥来のなかで何か変わるとあたしは思うよ…」


「えっ?」


「さぁ、行くよ!!」


わたしは、有紗に手を引かれながら歩いていった


わたしの中で何かが変わる?


それは、きっと変わってはいけないことだよ



わたしは、何も変わらないって決めたんだから…


 
中学校のときから



何も変わらってはいけない


わたしは自分にそう言い聞かせた